第32話 祝・創業30周年!そこで社屋が変わる、気持ちも新たに。ペストバスターズ隊員を大募集!!

有限会社イーテック。

創業は30年前の1995年。実はその25年前から産業廃棄物処理会社として存在していたが、そこから環境衛生事業として分社し、独立したのが1995年10月となる。

その環境衛生事業としての独立では、害虫駆除・清掃(ビルメンテナンス)・検便検査の3本柱となった。

しかし創業からしばらくすると、世の中は少子高齢化による人手不足が慢性化、さらには2020年に発生した新型コロナによるパンデミックで、消毒作業にばかり集中する日々。清掃業務はまったくといっていいほど運営できない状態が続いた。

そんな中、2021年7月にサンビルサービスセンターに清掃業務を移管し、現在は害虫獣駆除業と検便検査の2本柱として業務にあたっている。

 

カッコ悪いけど、カッコいい!!!
戦う精鋭集団「ペストバスターズ」

さて、害虫獣とは──ゴキブリ、ネズミ、シロアリ、ハト、カラス、コウモリ、スズメバチ、アライグマ、イタチ、テンなどのこと。

どれをとっても歓迎できる生き物たちではない。それは、私たち人間に危害を加えるばかりでなく「衛生面」にも大きく影響を与える存在だからだ。

それが証拠に、たとえば家庭の台所に1匹のゴキブリが出現しただけで、発見者は金切り声をあげ、一心不乱に殺虫剤を撒きまくって大騒ぎするだろう。その姿が“怖くてキモい”だけではなく、食品にたかりでもしたら健康被害に影響することを知っているからだ。

そんな害虫獣のことは「ペスト」と呼ばれており、ペストをコントロールしてくれるイーテック社員たちを、このコラムでは「ペストバスターズ」と呼んでいる。

誰もが気味悪がる害虫獣を扱う仕事だ。誰も憧れてこの職業に就く者などいないだろう。

しかし、誰かがやらねば世の中はどうなるだろう。

飲食店はゴキブリやネズミで溢れかえり、私たちは安心して外食を楽しめなくなる。そればかりか、自宅の軒下にスズメバチが大きな巣を作り、威嚇しながらブンブン飛び回っている中を身をかがめながら自宅に帰ることなんてできるだろうか。

そんな害虫獣に、勇敢に立ち向かってくれるペストバスターズがいるからこそ、私たちは平和な日常を送ることができるといっても過言ではないのだ。

ペストバスターズの仕事は、地味で、地道で、汚い作業もやらねばならない“カッコ悪さ”がある。しかし、時には刑事や探偵のように、害虫獣たちの僅かな痕跡を推理し、居場所を突き止める頭脳戦も必要。それが見事的中した時、素人にはできない、プロとしての仕事はまさしくお見事。「カッコいい」のひと言である。

 

55年の歴史を刻んだ社屋に感謝!
2025年6月、新社屋に引っ越し

そんなペストバスターズたちが長年親しんできた、佐賀市鍋島町の社屋から、新しい社屋へと引っ越すことが決まっている。

今の時代に即した働き方や、働きやすい環境を整備し、新隊員(社員)を迎え入れる準備でもあるのだ。

害虫獣駆除の仕事とは、昔気質の「叩き上げ」のようなやり方でやってきたことも正直なところ。なぜなら、マニュアルなどは本来存在しない仕事だからだ。

「ゴキブリは、朝は寝ていて夜の7時頃から活動をはじめますよ」というシフトが組まれているなら、マニュアルも書きようがあるが、相手はいつ、どこにやってくるかもわからないのだ。

ネズミだって、ネズミ駆除の薬を設置するだけでは次から次へと新たなネズミがやってくるのが関の山。「どこが侵入口なのか」を突き止めてこそ、建物内への侵入を防げるのだ。よって、そうした対策は、先輩たちの経験値を口伝えで教えていくよりほかない。

 

ベテラン「おめぇ〜、天井裏でアライグマを見たか?」
新  人「いえ、いませんでした」
ベテラン「糞は?」
新  人「糞……みたいなものはありました」
ベテラン「アライグマの糞か?」
新  人「アライグマかどうかは……人間のとは違う感じでした」
ベテラン「当たり前ぇ〜だろ! じゃあ、断熱材は?」
新  人「断熱材って……なんですか?」
ベテラン「おめぇ〜、そんなことも知らねぇ〜のか」

おそらく、創業当時の現場ではこんなやりとりが交わされていたかもしれない。しかし令和となった現代では、もう少し“企業”としてのスタンスで、仕事としてのタッグで、この職業に向き合うほうがいいはずだ。

今回、55年の歴史を刻み、仲間たちと汗を流しながら立ち上げた社屋を去り、新たな社屋へと移転することで、会社も心機一転、新しい仲間を迎えながら事業規模を拡大していく。

SNSが発達した今の時代だからこそ、この仕事のカッコよさが伝わることを願っていると共に、それを伝える仲間になってくれる方を広く募集中だ!

 

やろうぜ! ペストバスターズ!!

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