第36話 ノロウイルスの季節にご注意!! PCR検査で食中毒を絶対起こさない!

新社屋に移ったイーテック衛生管理研究所(e-LABO)。
PCRの導入で正確な情報が迅速に

私たちが良くいう「検便検査」。この「便」からはさまざまな情報が得られることはご存知のことと思う。

ただ、健康診断で提出する検便検査は、消化管からの出血などを診るのに対し、イーテック衛生管理研究所に送られてくる便は、主に給食センターや飲食店の従事者、食品を扱う施設の従事者などを対象に、食中毒を引き起こしかねない菌やウイルスの有無を検査しているのだ。

便──つまり検体は、「培養」にて行ってきたイーテック衛生管理研究所。しかし今年、新社屋の竣工に伴い、イーテック衛生管理研究所のスペース拡大と新たな機器の導入が実現。検査方法も「PCR」に踏み切ったのだ。

数年前、コロナ禍で苦しんだ私たちは、何度となくこの「PCR」という言葉を耳にしてきた。それ以前は専門的な用語であったPCRも、コロナ禍をきっかけに身近なワードとなったことは言うまでもない。

 

──その、PCR検査のメリットとは?

まず、時短というのは第一等に挙げられることと思う。これまでの「培養法」では、まさしく菌を培養をする時間が必要であり、1〜2日を検査時間にし、その後目視で確認していくという時間を要した。

一方のPCR検査では、機械にかけると1時間で結果を出せる。さらに、いっぺんに多くの検体を機械にかけられるほか、目視ではなく機械が判定してくれるという“デジタル”な検査方法といえる。

 

最大のメリットは「О」に対する、
怖い抗原を網羅できること

これもよく耳にする「О-157」というワード。これらは「腸管出血性大腸菌」といってベロ毒素を出し、重症化する合併症を引き起こすことで恐れられている。О-157だけでなく、О-26、О-111なども知られる「О抗原」のもの。しかしこのО抗原だけでも約180種類あると言われる中、培養法では培地が開発されていないものもある。

それがPCR法では、О抗原を網羅できることは飛躍的なメリットと言える

 

正確性、精密性、スピーディ

 

この三拍子が揃った検査により、速く結果を知りたいお客様の要望を叶えることができるため、導入早々、多くのお客様から評価の声をいただいていることはいうまでもない。

 

ぜひ「ノロウイルス検査」の追加を。
10月〜3月は要注意の季節

食中毒を防ぐために定期的に行っている検便検査だが、これらは「赤痢菌」「サルモネラ属菌」「腸管出血性大腸菌」の3つの「菌」の有無を検査するものだ。

しかし、よく聞く「ノロウイルス」とは菌ではなく「ウイルス」。別物の存在であるため、検査方法も別。よって、このノロウイルスの有無に関しては「イムノクロマト法」を用いている。

ノロウイルスは、アルコール等ではまったく効果がないという厄介者。家族の誰かがノロウイルスに感染しトイレで下痢や嘔吐をした場合、その飛沫から家族に感染すると言われている。

いくらアルコールスプレーをシュッシュと吹きかけて洗浄したところで、倒したい相手にはまったく影響がない。では何が効くのかといえば、次亜塩素酸ナトリウム。それぐらい強力な相手であることはまちがいないのだ。

今年2月のニュースで、ノロウイルスに感染した男性の感染経路を追ったところ、恋人から贈られた手作りのバレンタインチョコが原因であるということだった。若い女の子が、携帯電話でチョコのレシピを検索しながら、一生懸命に作ったことだろう。しかしそれが仇となり、携帯電話に付着していたウイルスが手指に付着し、その手からチョコレートへと移ったからということだった。

誰でもやりがちな“ちょっとしたこと”で、感染させてしまう強力なウイルスがノロウイルス。

この10月〜3月という時期だけでも追加しておきたい検査の代表格だ。集団食中毒を引き起こしてしまうことのないよう、検査、そして手指衛生を徹底してこの秋冬を乗り切ってほしい。

イーテック衛生管理研究所でも、ノロウイルス検査だけのオプションも受付けているので是非ご相談を。

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