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なぜ!? ──IT専門学校を卒業後、
真っ先に選んだのは「害虫獣駆除」
このコラムでは、害獣中駆除に従事する現場のファイターたちを「ペストバスターズ」と呼んで取り上げてきた。
そのペストバスターズに、この度新しく加入(入社)したのは、なんと学校を卒業したばかりの21歳の新卒者。つまり“はえぬき”のペストバスターズ隊員が遂に誕生したのだ!
その名も「ユイト」!
なんともヒーロー戦隊にいそうな名前である。
──しかしなぜ!??? その疑問はどうしても湧いてしまう。なぜなら、やはり害虫獣駆除の業務とは決して「憧れ」の職業とは言えないからだ。これまでのケースといえば、清掃業や住宅関連の仕事を経験した人が「害虫獣駆除は大事な仕事だ」と気付き、思いを新たに転職するケースが主だった。
しかし今回登場する新隊員・ユイトは、パソコンに強い関心が会ったことからITの専門学校に進学したという経歴。新卒での入社も驚きですが、畑違いのITを学んだというところも興味深いところです。
で、なんで──?
「ITを学んだことは、どんな仕事にも活かせると思うので決して無駄ではないと思うんです。でも自分は、そこにこだわらず、屋外など肌で何かを感じる仕事がしたいと思ったんです」と話すのはユイト隊員。
「たとえば、現状では報告書を紙に手で記入しているんですけど、そうしたものも自分の知識を活かしてタブレットになったらいいなと思うこともあるので、いずれ自分の能力をこの仕事に活かしていきたいんですよね」とも語る。
そうした新しい風を呼び込んでくれる人材でもあることに、ペストバスターズ隊員も期待しているのではないかと思う。
また志望動機として、「ネットで検索してここにたどり着いた時『楽しそうだな』と感じました」という。──う〜ん、もしかしたらユイト隊員はちょっと変わり者(笑)!? と感じつつ、その人と違った感覚の持ち主だからこそ、日々の仕事を楽しんで取り組んでいるという有望株だと思う。

ゴキブリやネズミなど、
その生態とのいたちごっこに苦悩
筆者など……、この夏、台所で合計3匹のゴキブリに出くわした。
いずれも断末魔のような雄叫びをあげ、半狂乱状態で殺虫剤を浴びせかけるほど、恐怖の存在でしかない。
が、ユイト隊員に言わせるとこうだ。「たしかに不衛生で健康への影響のある虫なので、駆除の対象にはなりますが、私は生き物という括りで興味があるんです。どんなところが好きでいつくのかなど、害虫獣の生態観察の観点で見ていくと非常におもしろい仕事なんですよ」
ありがたい──そういう人がいてくれないと、私たちは安心して暮らすことができない。なんと尊い仕事に就いてくださっているのかと、感謝しかない。
そんなゴキブリの駆除を担当する現場でも、先輩隊員について一つひとつを学んでいる最中だという。「ゴキブリが好きな場所は、水回りや電源の温かい部分だということも、この仕事を始めて知ったことです。そうしたことを知っていくことで、先回りして駆除をすることができるようになるんだなと、今はまだまだ経験しながら勉強しているところです」
それでいい、それでいい。一つひとつ勉強しながら……ええ、成長はゆっくりでもいいから、どうか嫌になって辞めることなく、私たちの平和な暮らしをパトロールして守ってほしいと願ってやまない。

仕事が終われば、普通の若者の顔に。
ファッションとスケボーが好きな21歳
ユイト隊員のことをもっと知りたくて、プライベートの話にも切り込んでみた。
すると「洋服が好きで、いろんなファッションを楽しみたいと思っていたんですね。その延長線上で『シュプリーム』というスケボーのブランドと出会うことになり、スケボーを始めました。休日は友達とスケボーをして遊ぶことが多いですね」

その話を聞いて、ユイト隊員のバランスの良さを感じずにはいられない。
素顔はファッションが好きで、スケボーが好きな、オシャレな男の子。なのに、仕事では害虫獣に対峙し、作業着を汚しながら活動する“泥臭い”仕事をする。そのメリハリがしっかりしているところも、“今どき”の考え方なのだろうかと思いながら話を聞く。
そんなユイト隊員は、日々、お母さんが作るお弁当を持参して、今日も害虫獣に悩む人の元へ駆けつける。今後の活躍が期待される隊員なのだ。

そんなカッコいい新米・ユイト隊員と共に、
やろうぜ! ペストバスターズ!!