創業50周年!ますます進化する雇用制度で社員満足を追求

大手企業のいいところを学び、取り入れる姿勢

働きやすい会社ほど、社員満足のためにどんどん新しいことを取り入れる──とは“あるある”で、社員は「今のままで十分満足です」と言ったとしても、会社側は「いいや、まだまだ(笑)」と改革を止めないのは、三洋ビル管理も同じ。

まもなく導入が予定されているのは新しい「雇用制度」。そのきっかけとなったのは、数年前に他企業から転職した人物が採用の中心となったことで、新しい考え方と新しい風をもたらしながら推し進めているです。

 

中途採用メインから、中途・新卒採用の2刀流へ

三洋ビル管理といえば、創業以来、少数精鋭で地元を中心に行ってきた地方の中核企業であり、人間関係の良好さや、人間味溢れる労働力などが好評を博してきた経緯がある会社です。

しかし時代の流れもさることながら、シェアの拡大とともに社員数も年々増えている成長線に鑑みると、地場企業にありがちな突発の中途採用だけでなく、育成を目的とした計画的な新卒採用も着手する必要がでてきたといいます。そこで会社は、他企業から転職した、20代の次世代を担う若い視点に採用を託し、現代に響く雇用形態を模索してきました。

ちなみにこの会社を“外部の感覚”で見たときの感想を、先の若き採用マンに訊いてみました。その際、いいことばかりではなく、率直に話してほしいとも付け加えてみました。

「前職と比較すると、休みが少なかったのは間違いないです。それは会社の都合というより、業務を請け負っているお客様との契約上の都合、事務所・現場の待遇の不平等を無くすといった致し方ない問題ではありました。ただ、創業50年を迎えようとする老舗ともいえるこの会社で新卒採用を継続的に実施するにあたって、外部から来た私からしたら『今のままでは新卒採用は厳しい』というのが正直な感想でしたし、これではいけないと思いました」

誠実な三洋ビル管理らしい偽りのない事実と内省。そして三洋ビル管理は改革へと舵をきるに至りました。

 

「資格取得奨励制度」の見直し。やる気も能力も一気にUPへ

どこの会社でも「資格取得奨励制度」はありますし、昨今できた新しい制度ではありませんので、決して目新しいものではありません。でもちょっと聞いていただきたいのが、その「やり方」を刷新するようなのです。

ビル管理業界系の企業でもよくあるのが「資格手当」。資格を取得すると、それが資格手当として月々いくらという形で換算されるシステムです。ひと昔前の時代などは、この資格手当でお小遣い稼ぎをしようと資格を取ることに躍起になっている人が多かったようです。

では三洋ビル管理ではどうしていくのか──。「手当」というお小遣い稼ぎではなく、「昇給」という形でWin-Winのスタイルを模索したようです。

つまりどういうことかというと、会社で指定した奨励資格一覧表の中から自分で選択し(これが40項目ぐらいあるそうです)、資格取得に向けて勉強する。見事資格を取得したら、報奨金を支給や受講費用の補助と併せて「評価」として「基本給」に換算され昇給するというもの。

ビル管理業界は、電気工事士や危険物取扱者、建築物環境衛生監理技術者(ビル管理士)、一級建築士など様々な資格が必要とされ、その分取得したほうが業務の幅が広がり面白みが増します。資格を取得することはビル管理業界において、評価に値する要素です。

「当社の資格取得奨励制度は受講費用の補助・報奨金の支給といった一般的な制度の要素を持ちつつ、人事評価制度とリンクしているところが特徴です。当社の人事評価制度は『仕事に対してどれだけできるか』が大きな評価点になるので、能力や習熟度、保有資格といった要素が重要視されます。資格を取得することが評価されるのは従業員のモチベーションにつながりますし、会社としても保有資格者を増やせられるとWin-Winな制度かと思います。」

 

それだけじゃない、休日制度や人事評価制度も進化する

先述のように、これまでの三洋ビル管理は、サービス業にありがちな働き方で操業してきた会社だったといえます。三洋ビル管理という会社を支えてきた社員の方々は、それはそれで素晴らしいことですが、採用の観点から今の時代に即した労働環境を整えることは急務でした。

20代の若い採用マンには、会社としてのきちんとしたシステムというのが“当たり前”であるため、新卒で経験したことからも、三洋ビル管理に新たな風を吹き込むことに精力的です。

その三洋ビル管理の文化や制度に「メス」が入ったのは、大卒・専門卒採用を継続的に受け入れ始めたことも大きかったことと思います。創業47年が経って大卒・専門卒(新卒)を継続的に採用した。同時に以前から採用している高卒採用も相まって、会社には新鮮な空気が流れ込んできました。

その勢いに乗じて、現在は休日制度の見直し議論を日々行っている最中。まだ正式に決まっているわけではないので詳細を紹介するのは差し控えておきますが、もし現在の検討内容で決定すれば、ライフワークにあわせて休日数を選択できるようになるため、小さなお子さんがいるシングルマザーの方でも安心して「就職」することができるでしょう!

また、こちらも議論中である人事評価制度も確定すれば、本人が希望するキャリアが叶いやすくなるはずです。現在も「その部署に移動したいなら、こうした資格を取得するといいよ」といった相談&アドバイスは不定期で行っていますが、人事評価制度が確立されれば、もっと満足度の高い仕事が実現するはずです。

会社というのもある種“生き物”であるように思います。なぜならそこで働くのは「人」であり、その「人」が働きやすさを作っていくからです。そういう意味で考えると、三洋ビル管理は第二成長期を迎えているということが肌で感じられる会社だと感じずに入られません。

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