1日約40トン、60,000点もの洗濯物と格闘!「何でも洗えます!」を目指す、リネンサプライ・クリーニング工場

三洋ビル管理では、福岡県うきは市に九州最大級の自社運営による洗濯工場を完備し、おもに医療、介護、飲食、ホテル、一般企業等を対象にしたリネンサプライ・クリーニング事業を展開しています。1日に取り扱う洗濯物の数は平均55,000点。食品工場や製造工場、医療機関で使用する衣類、シーツなどのリネン品が大部分を占めますが、中にはプロならではの技を求めて、少し変わった洗濯物を持ち込むお客様もいます。「『何でも洗えます!』が会社のモットーです」と語る、38歳の若き事業部長・江口慧輔さんに、リネンサプライ・クリーニングという事業の奥深さや将来のビジョンなどについて語ってもらいました。

 

九州最大級の規模を誇る洗濯工場

学生時代からアルバイトでクリーニングの仕事は経験していました。2017年、鉄道会社勤務から転職して三洋ビル管理・エルス事業部に入社。現場での作業からスタートし、営業、配送と一通りの業務を2年ほど経験したのち、事業全般を統括する立場になりました。

現在は計130名のスタッフとともに、1日約40トン、60,000点もの洗濯物と格闘しています。

Yシャツやスーツなどを洗う「ホームクリーニング」分野と、食品工場・航空会社・自動車会社、病院や介護施設等のユニフォームを洗う『産業用クリーニング』分野、ホテルや医療機関で使用するシーツなどを提供する「リネンサプライ」分野を手がけていることも特徴で、その取り扱い点数、領域、工場の規模いずれも九州ナンバーワンクラスであると自負しています。

 

衣服だけではない! 幅広い取り扱い品目

福岡県うきは市の工場には、毎日様々なクリーニングのご依頼が舞い込みます。

着物、浴衣、ダウンジャケットなど通常の衣類とは異なる形状や素材のもの、油にまみれて汚れが激しい飲食店ののれん、イベントやお祭りで使われるキャラクターの着ぐるみ、果ては病院の院長先生ご愛用の高級羽毛布団まで……。

いずれも洗濯機に任せておけば勝手に仕上がるわけではなく、すべて手作業で洗浄、乾燥作業を行わなければならないものばかりです。お客様からお預かりした大切な品物ですので、色が変わったり、縮んだりという失敗は許されません。

このような難しい作業は、40年近い経験を持つ「クリーニングの達人」たちが、自分の腕と知識をもとに最適な洗剤や洗濯・乾燥方法をチョイス。シミの一つひとつに気を配りながら、可能な限り元の状態に戻すべく進めていきます。

「このタイプの汚れには、この洗剤」という具合に、使うべき洗剤が的確に選ばれる様子を見るにつけ、「洗濯は化学だ」という思いになります。その難しい方程式を解き、お客様がご期待するレベルの仕上がりで洗濯物をお返しすることができたとき、いちばんのやりがいを感じることができます。

 

ベテランと若手が生き生きと働ける職場に

お客様に「何でも洗えます!」と堂々と宣言したいところですが、工場の設備的にまだ洗えないものも若干あります。そのピースを整えて、名実共にオールマイティなリネンサプライ・クリーニング事業に成長することが、今の私の目標です。

それには経験豊富な「職人」たちの技を大切にし、それを次の世代のスタッフへと引き継いでいくこと。もはや「技は自分で見て盗め」という時代ではないですから、しっかりと技術の伝承ができる教育システムを整えて、知識の循環がうまくできている職場を作っていきたいと思っています。

うきは工場の平均年齢は約40歳。この業界の中では間違いなく若い人たちが活躍している工場です。ベテランスタッフが少しでも長く、やりがいを感じながら仕事が続けられる環境と、若いスタッフが発想と行動力、受け継いだ技術で仕事の領域を広げられる環境を両立させることこそが、私の役割だと思っています。

 

PROFILE

エルスリネンサプライ事業部
事業部長
江口慧輔(2017年入社)

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