“建物を守るプロ集団”。一級建築士事務所を内包するビルメンテナンス会社の強み

「三洋ビル管理のビルメンテナンスとは、“清掃”や“設備管理”だけではないんです」。そう話すのは、ビルメンテナンス業界ではめずらしい一級建築士事務所を社内に有す建物調査グループの担当者。実は、彼らが担っているのは、“専門知識をもって”病院やホテルなど多くの人が出入りする建物の「安全と安心」に直結する、きわめて重要な調査業務なのだ。

 

「点検だけ」で終わらない、一気通貫の強み

ひとことで「ビルメンテナンス」といっても、マニュアルに従って項目をチェックしていけばいいわけではない──いや、もちろん、点検項目を一つずつチェックしていくことには変わりないのだが、最終的には“チェックする人の能力”が大きく左右されると言っても過言ではないといえる。

それは「はい、この項目を見ました」とレ点を入れるだけなら誰でもできる。が、その項目によくわからない不具合が発見された場合、それが何の不具合によるものなのかを突き止められたり、どう対処すればいいかを判断できるかは、個人のスキルによるところが大きい。

“あるある”のケースで、不具合を発見したまではいいが、それが「配線や配管」によるものなのか、はたまた取り付けられている「器具」なのかということまで判断できたとして。仮に器具だった場合、「器具が悪いのでメーカーに問い合わせて改修してもらってください」ということが往々にして起こる。メーカーに問い合わせれば、専門的なことを言われてよくわからない……など。

その点を踏まえると、三洋ビル管理の特徴であり強みといえば、調査にとどまらず、調査結果をふまえての判断・改修提案・工事の手配までワンストップで行えること。社内に一級建築士をはじめとする有資格者が在籍しているからこそ、ビルオーナーや協力会社からの直接依頼も多く寄せられているようだ。

一級建築士が担う、定期調査の専門性

建築基準法第12条に基づく「建築物定期調査」は、プロの目を必要とする法定業務。
その中でも三洋ビル管理では、以下のように多岐にわたる専門調査を自社で実施している。

・特定建築物定期調査:災害時に避難ができる状態か外壁の落下防止など、人の安全に関わる建物そのものの状態をチェック(3年に1回)

・建築設備等定期検査:換気や排煙、非常照明といった「もしも」の備えを確認(毎年)

・防火設備定期検査:火災の拡大を防ぐ扉やシャッターの性能をチェック(毎年)

たとえば、外壁タイルの打診調査では、金属球のついた棒を転がしながら、音の違いで「浮き」の有無を判別。音の微妙な変化を聴き取るのは熟練の技術が必要で、調査面積が広いと体力も根気も要る作業となる。

屋上調査では、炎天下での作業も少なくなく、排水溝や防水状態、設備の劣化などを細かくチェック。非常照明は専用のリモコンや照度計を使って点灯・明るさの測定を行い、細部まで見逃さない調査を行っているのだ。

「判断が難しいときこそ、法令を調べ、仲間と共有するチャンス」。そう語る担当者は、実例を通して知識を深め、グループ全体のスキルを高め合うことを大切にしている。複雑な建築や設備の知識をベースに、年々資格取得の幅も広がっていく──そんな成長の実感が、仕事のやりがいにつながっているのだろう。

清掃や設備管理の枠を超え、「建物を根本から守る」ための挑戦を続ける三洋ビル管理。その原動力は、一人ひとりのプロフェッショナルが積み重ねてきた技術と、知識への飽くなき探究心にあるといえる

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