清掃という仕事を通じて世界に貢献したい
博物館清掃の難しさとやりがいに浸る毎日

目に見えて環境が綺麗になる実感が魅力 

三洋ビル管理で請け負っている「福岡市博物館」の清掃業務に関する現場責任者として、博物館で働く8人のスタッフを束ねながら、博物館の管理運営担当者や学芸員の方々との折衝をするのが私の主な役割です。もちろん私自身も、仲間とともに清掃業務に汗を流しています。

三洋ビル管理に入社したのは今から15年前。前職でも清掃の仕事に携わっていたので、かれこれこの仕事のキャリアは20年ほどになります。大学時代に先輩から「人が足りないから手伝って」と頼まれて、軽い気持ちで清掃のバイトを引き受けたことがきっかけでした。当初は清掃という仕事にまったく関心はなかったのですが、自分が体を動かして作業することで、目に見えて周りの環境が綺麗になると実感できる点に、次第に魅力を感じるようになったのです。

また清掃の現場では、さまざまな年代の人が働いており、大学の音楽サークル時代に世代の離れた先輩とのつきあいも好きだった私にとっては、居心地のよい職場環境だったことも、この仕事を選び、今まで続けている一つの理由だと思っています。

自分の思い込みではなく、確かなノウハウに従う

これまで一番印象に残っているのは、三洋ビル管理に入社して最初に配属された現場でのことです。たまたま大学の先輩が責任者になっていて、いろいろと仕事について教えてもらったことをよく覚えています。

仕事には厳しいが、とても人情味溢れる方で、優しく可愛がってもらいつつも、仕事の面で問題があるときにはきちんと指摘してくれる先輩でした。

その方の教えで今でも大切にしているのは、「一つの仕事を成功させるには、しっかりとした知識とスキルをもった人が決めたルールに従う」ということ。清掃という仕事の中には、さまざまな作業工程があり、それぞれにしっかりとしたノウハウをもったプロフェッショナルがいます。自分勝手な思い込みやプライドを重視するのではなく、軸が一本通った知見に従うことで、全体のクオリティが上がります。キャリアを積み、責任者という立場になった今でも、その信念は大切にするようにしています。

「いつ来てもキレイですね」という言葉が嬉しい

博物館という特殊な場所の清掃では、ここならではの難しさがあります。例えば館内に多い石の床にジュースや機械類の油が染み込むと、そのシミを抜くことに非常に苦労します。洗浄方法を自分で勉強し、洗剤を販売する業者さんに何種類ものサンプルを用意してもらって試しながらベストな方法を探っていくのです。しっかりと汚れを落とすことはもちろん、石本来の材質を痛めてしまってもいけないので、その調整には神経を使います。また、値段がつかないほどの貴重な展示品がある環境での作業の繊細さもあり、展示の方法によっては緊張しながら清掃作業をすることも少なくありません。

博物館は他の施設より綺麗というイメージを持ってお客様は来館されるので、イメージを損ねないように丁寧な清掃を日々心がけています。

他の建物の清掃では味わうことのできない難しさのある現場ですが、その分、大きなやりがいを感じることができます。館内でお客様から「いつ来てもキレイですね」と直接お褒めの言葉をいただくこともあり、それが何にも代えがたい嬉しい瞬間です。

三洋ビル管理にはさまざまな年代、さまざまな国から来た外国人スタッフが働いており、仕事を通じて自分がこれまで知らなかった社会を知ることができるというのが魅力だと思います。私自身、これから日本や世界のために、自分の能力で何ができるのか具体的に考えるきっかけにもなっています。清掃という仕事のスキルや、自分の趣味である音楽を武器として、地域や地球環境に貢献できる人間になりたい。いつか自作の「清掃の歌」を、世界の人たちとともに歌うというのが今の私の夢です。

PROFILE

不動産マネジメント事業部
尾崎宏一(2010年入社)
ビルクリーニング技能士
清掃作業監督者

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