ビル一棟まるごとマネジメントが、会社の強み。ならば“人柄”で対応する、のがこの男の強み。

黒岩さんはカッコいい。好みだ。筆者のウチが漏水した時、黒岩さんに駆けつけてもらいたかったぐらいである。──ということで今回の主人公は、ビル管理の最前線で活躍し、チームも取りまとめるイケメン・グループ長の登場だ。これだけイケメンならば、少しはチャラけても良さそうなところだが、応対は驚くほど丁寧で誠実さを感じる。そして謙虚なお人柄。そこを筆者がうまく代弁し魅力をバッチリ伝えていきたいと思う。

筆者談──個人ビルで起こる劣化災害で痛感したこと

黒岩さんの仕事ぶりを紹介する前に、筆者の話でお膳立てをしよう。筆者の父は、かつて東京でビルを所有していた。ビルといっても祖父母の代からのもの。わずか5階建ての小さなビルであり、当時の東京では上階を住まいとし、下階をテナントに貸しているスタイルが多かった。父の代では住まいは別のところであったが。

そんな古いビルであり、専門的な修繕を計画的に行ってきたわけではないため、ある日の夜、地下の店舗から「漏水で営業ができず困っている」という切迫した電話がかかってきたのだ。個人所有のビルは個人で管理することが慣例的な時代、ご多分に漏れず我が家も管理会社には任せておらず、掃除も経理もすべて父がやっていた。当然この電話により「さあ、晩酌しようか」というのを返上して、所有するビルへと駆けつけたのだ。

現場では古くなった配管から水が吹き出し、床上1センチ程度まで水浸しになっていたという。ただビルのオーナーであるというだけで、修理も対応にも不慣れな“管理の素人”である父は、劣化により出来たパイプの穴を、雑巾を巻いたり紐で縛ったりしてなんとか塞いだ。そして朝が来るまでの間、休む間もなく雑巾と灯油に使うポンプを駆使して対応したという。なんともお粗末な対応だ。しかし、これが個人が出来る限界だろう。そこで我が家も、一時期、三洋ビル管理さんに管理をお願いしていたことがある──からこそ、この黒岩さんの「プロの仕事」を聞いていただきたい。

24時間365日で対応するコールセンターがある安心

前置きが長くなってしまったが、やはり餅屋は餅屋、専門性を要することはプロに任せるべきだ。

黒岩さんという人物は、電気の専門学校を卒業したという。子供の頃から機械物が好きで、その道に行きたかったようだ。学校では電気工事士の資格も取得し、現在の仕事にも活かせている。

先述の筆者同様、ビルで突如発生した不具合などによる災害に、三洋ビル管理では24時間365日受付しているコールセンター「SBMサポート24」というサービスがある。黒岩さんも以前はこの部門を担当していたそう。

「夕方、あるクリニックから『天井から漏水している』という緊急連絡が入り現場に急行した時のことです」

おまたせしたが、ここからは黒岩さんの声をお聞かせしよう。

「配管にピンホール(穴)が開いており、緊急対応として止水テープを巻いたのですが止まらなかったことがあったんです。テナント様は明日も診療があることでしょうから、とにかくなんとかしなければいけないという、焦りとプレッシャーがありました。まずは冷静になり、今まで自分が経験してきたことを駆使して、応急処置、天井補修、床清掃を行い、仮復旧を成功させたことがあります」

プロが対応してやっと仮復旧にまでさせることが出来たものを、素人がやったのでは到底無理だろう。

これがプロに任せる“お得情報”

こうした24時間365日のコールセンターがあることは非常にありがたい。しかし筆者は、イケメン黒岩さんに“ちょっと困らせる質問”をしてみた。

「うちの父は、三洋ビル管理さんにビル管理を依頼しましたけど、他にもビルやマンションの管理会社ってありますよね。三洋ビル管理さんだからのメリットや魅力って、どんなところがあるんですか?」

すると黒岩さんは、はっきりとこう仰るのだった。

「ビルマネジメントを自社で行っているところです」

これを黒岩さんに代わり解説すると、ビルマネジメントに必要なこと──つまり「全体管理(総合管理)」「長期修繕計画」「セキュリティシステム」「緊急対応」、さらには「ビルのバリューアップ」などのアドバイスなどに至る、“そのビル”のトータルなことを、オーナーさんと共に一緒に運営するパートナーが得られるということだ。

しかも、私がいうのもどうかと思うが、三洋ビル管理は独立系の会社。そのため個人の裁量に任されているのか小回りが利くようにも思う。いわゆる“痒いところに手が届く”といったところが魅力だと筆者(の父)は思っていた。

そんな二人三脚な姿勢を大事にするこの会社──いや、黒岩さんだからだろう、

「新規物件を立ち上げる際、テナントとも友好な関係が築け、その後の管理もスムーズに行えています」

という。

どういうことかというと、クライアント側の担当者が急遽退職してしまい詳細情報がもらえなかったようだが、黒岩さんは足を使ってヒアリング調査をしたという。図面を広げ、各所と打合せを取り付け、不安がるクライアントには安心を与えたのだろう。それはまるで水中では必死に藻掻きながらも、水上では優雅に泳ぐ白鳥のようだったのではないだろうか。無事に新規物件はスムーズに立ち上げることができ、テナントとも有効的な関係が築けたという、彼の“武勇伝”なのだ。

イケメンなのだから、その特権を最大限に活かし「俺が!俺が!俺が!」と前に出てきても良さそうなところだが「上手くいってよかったです」という謙虚さ。なんとも憎いねえ色男。好感度が高いのもよくわかる。

そういう「人と人」というパートナーシップを築けることが、この黒岩さんという人物の魅力であり、その黒岩さんがグループ長を務めている限り、そうした教えは受け継がれていくのだろうと思う。

ビルとは心を持たない物体ではあるが、結局はそこに関わるのが人であるということを感じさせてくれた。

そんな黒岩さんは、毎朝、餡バタートーストと珈琲をいただいて出勤している。何とも可愛らしいではないか。

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PROFILE

九州営業推進本部
PBM推進グループ
黒岩 義紀(2007年入社)
1級電気工事施工管理技士
第一種電気工事士
建築物環境衛生管理技術者

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